マッチングアプリでの出会いが当たり前どころか主流になっている今。
今回話を聞いたのは、公園を散歩中だという同性愛者向けのアプリをきっかけに出会い、交際8ヶ月を迎えた女性レズビアンカップルの「アオイ」さんと「サトミ」さんにインタビューをお聞きしました。
テンポよく距離を縮めた出会いから、価値観の違いを乗り越えて築かれてきた関係まで。そのリアルな恋のかたちを聞いた。
「いいね」から始まった、スピード感のある恋
出会いはマッチングアプリ。最初に“いいね”を押したのはロングの彼女のほうだった。
アオイ「ビジュアルが圧倒的に好みで、迷わず押しちゃいました///」
と照れた感じで笑うのが黒髪の青いインナーからのアオイさん。
お互いにフィーリングが合ったのかやりとりはスムーズに進み、すぐにLINEを交換。実際に会って食事を重ね、出会ってから1ヶ月以内に交際がスタートした。



「会話のテンポも合っていて、自然に距離が縮まっていきました」
ベタを外した、忘れられない告白
時は流れてクリスマスイブ。最初はアオイさんのほうからマッチングアプリを通じてアプローチをスタートしましたが、告白はサトミさんから。
告白の舞台として予定されていたのはテーマパーク。
しかし――



「結局、家で寝る直前に言ってくれました。」
当初のロマンチックな場所ではなく、日常の延長のような空間での告白。しかも彼女は背中を向けたままという、少し不器用でシャイなスタイルだった。



「ベタなのがちょっと苦手で。あえて外しました」
そのさりげなさと気恥ずかしさでの照れが、よりかわいく思えたのでしょう。
ふたりにとっては特別な思い出になっている。
“おいしい時間”を共有するデート
ふたりのデートは、夜ご飯やお酒が中心。



「食の好みが似てるので、一緒に食べてる時間が一番楽しい」
「お酒も好きで休みの日は飲みに行くことも多いです」
特別な場所に行かなくてもいい。同じものを楽しめる時間こそが、ふたりにとっての幸せだ。
これは多くのカップルがそう感じることでしょう。
また、



「一緒に寝て起きた時、隣にいる瞬間が幸せ」
と語るように、日常の中にある小さな喜びも大切にしている。
正反対の性格が、関係を深くする
ふたりの性格は、いわば真逆だという。



「※MBTIで言うと全部違うんです。考え方も全然違う」
■MBTIとは・・・AIより抜粋
MBTIをシンプルに言うと、「自分の考え方や感じ方のクセ(=心の使い方)」を知るためのツールです。もともとは心理学者のカール・ユングの理論をもとに作られていて、人の性格を全16タイプに分類して自己理解や他者理解に用いる指標です。
4つの二分法(外向E/内向I、感覚S/直感N、思考T/感情F、判断J/知覚P)に分けて考えます。
それでも、その違いを否定するのではなく、新しい価値観として受け止めることで関係はより深まっていった。
「最初はクールな人だと思ってたけど、実はよく笑うしよく喋る。」
こういったかわいらしいギャップも魅力的に映るものです。
涙も経験しながら築いた信頼関係
順調に見える関係の中でも、ぶつかることはあった。特に印象的だったのは“元恋人”をめぐる価値観の違い。



「元カノと友達でいられるかどうかで意見が分かれて、話し合って泣いたこともあります」
同性愛カップルは同じ悩みを持ち、打ち明けられることから別れた後も友人関係でいる人も多いため、それが喧嘩の火種になることもあります。
ただ、ふたりにとっての喧嘩は感情をぶつけるものではなく、「よりよい関係のための話し合い」。
言葉を尽くして理解し合う姿勢が、信頼を育ててきた。
女性同士だからこその共感ができ、繊細な感情や心の揺れを自然に共有できること。それはふたりにとって大きな安心感につながっているとのこと。
京都旅行で深まった“本音の距離”
付き合い始めの頃に訪れた京都旅行は、忘れられない思い出のひとつだと言います。



「夜中にお酒を飲みながら、元恋人の話とかをして……ふたりで号泣しました」
まだ関係が浅い中で、本音をさらけ出したあの時間。
二人のお酒好きということもあり、距離が縮まったことでしょう。それが今の信頼関係の土台になっている。
交際の決め手は「自然でいられること」



「恋愛観の話を自然にできた時、この人となら長く続きそうって思った」
無理をしなくても会話ができること。素直で嘘をつかない性格。自分を大切にしてくれる安心感。



「嘘をつかない人は、浮気もしないと思えるので信頼できました」
また、ふたりにとっての“浮気”の基準はシンプルだ。
「相手に言えないことをしている時点でアウト」
お互いを支え合う関係として、
「優しくて穏やかだけど、面白くて可愛いところが好き」
「落ち込んだ時に引き上げてくれるポジティブさに救われています」
一方で、「考えすぎるところ」「時間にルーズなところ」など、直してほしい点も率直に伝え合う。
完璧じゃないからこそ、支え合える関係がある。
これからも、ふたりのペースで行こう…。
現在は別々に暮らしているふたりだが、「いずれは一緒に住みたい」と未来も見据えて貯金もしている。
派手な演出や特別な出来事ではなく、日常の積み重ねの中で育まれてきた関係。
価値観の違いも、不安も、すべて共有しながら進んできた。
無理をしない、背伸びもしない。
ただ隣にいることが自然に感じられる――
そんな等身大の恋が、ここにはあった。





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